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「わては　経理担当やから　
飼育の事は　ようわからんのよぉ～」
直売所に出る時は　顔にそう書いておく

店長は　飼育のプロだから
何でもわかるんだろうな
そんな、大きな誤解を受けないように
あんまり声をかけられないように・・・

質問は　英樹ちゃんや多美ちゃんに
自然と行くようにしむける

時に　えびた君や、まーぶる君が遊びに来てると
穏やかな彼らに　皆、聞いている

私の中では
「正直、何年やっても　わからん事ばかりなんよ！
ますますわからんように　なってしもうたん！」
ドツボ・・・　深～いドツボ・・・底なしのドツボだね

もし、飼育に普遍の論理を見つけていたならば
今頃1000本の水槽があっても足りなくなっただろう

「リン酸、アンモニア、硝酸塩、亜硝酸、バクテリア」
こんな単語を　うまく組み合わせて話して見れば
なんとなく　お利口にも見えるだろう
でもそれは机上の空論に過ぎないこともある

お互いの水槽の　いったいどれだけがわかるというのか

やっぱり恐くって　
ますます答えることができないでいる

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　｢水槽前の微妙な会話集」より