店長日記
片付け
2011年04月01日
震災による紅蜂の被害は
ハウス90㎝水槽約150本のうち倒れた水槽が1本
ガラス蓋が落ちてかけたり、割れたりしたもの100枚以上
ライトが落下して使えなくなったもの10本
水温計・PH計等多数破損
パソコン2台浸水のため使用不可
ファーム60本のうちヒビが入り使用できない水槽15本
今日は業者に来てもらい
それらを撤去する
昨日ハウスに掃除機をかけ、架台の下を覗いてみると
震災前の架台の跡から、水槽が波打って動いたことがわかる
また、床が泥だらけだったことから
水槽内もソイルが上下し攪拌されたことがわかる
当日、幸いにも皆外出していてここには誰もいなかったが
もしここで、この水槽の揺れを目の当たりにしたなら
2度とここで仕事することは出来なかっただろうと思う
地震当日、余震が続く車の中で私は家族と朝を待った
工場長にも多美ちゃんにも電話は繋がらなかった
朝、暗いうちに車でハウス・ファーム・工場長宅・多美ちゃん宅を廻った
あちこちで道路が亀裂し、段差ができていた
ハウスは物が散乱し、水槽からこぼれた水に浸かっていた
暗闇の中で、そこはもう2度と手が付けられないのではないかと
思わせる様だった
ただ、水槽が倒れていないと言う事だけが 奇跡に思えた
「よくここまで片付いたよなぁ」と工場長は言う
それは多美ちゃんの働きのおかげだと私は思う
そして、長い停電と断水にもめげずえび達は生きていてくれた
これは工場長の思いが えびに伝わったのだと思う
今日、撤去が終われば
また一歩、前に進んだような気がする