店長日記
未熟者
2015年03月10日
撮影するということは
綺麗なエビを多くの方に見ていただきたい
知っていただきたいと言う発信の気持ち
だから
撮影するエビは うちの中でも綺麗だなと思う個体であり
それを忠実に表現できなければいけないと思っている
しかし いかんせん志と技術は比例しない
あるいは 肉眼ではわからなくても
接写での撮影だから非常に微細な難点が目に付いてしまう
だれでも
べったりと殻が厚く 体形もよく
足先まで色がのり、からだの色の濃い個体
そんな個体を望むだろう
たとえば 足の色一つをとっても
完全に足先まで色ののっている個体はとても少ない
肉眼ではそう見えても
レンズを通してみると
ほんの足先の0.0ナンミリかでは色が無いことが多い
しかし、そこはソイルに入って撮影されていたりして
誰も気付かなかったりする
昨日 私が綺麗だと思って撮影してみたが
今ひとつで また元の水槽に戻した個体
あの場合は殻も厚く、非常に美しくはあったが
雄で若い個体だったので 体高が足りないと感じた
2㎝のエビも 1.8㎝のエビも
同じ様な大きさの画面にのせる
すると大きなエビは体高があり 迫力あるエビに見える
しかし若いエビは伸びしろがある分、華奢に感じる
だから もう少し大きくしてからと思ったのだが・・・
戻された彼は傷ついたらしい
さて、良いえびを良くとるのはあたりまえ
だけど ミドルクラスやライトクラスの
普通のエビを 普通に撮影するのはもっと難しい
ライトを強くした接写ではミドルはライトに
ライトは選別外に写ってしまうし
反対に普通の水槽の照明では綺麗に見えすぎる
ありのままに見ていただくにはどうするか
何回やっても、何十回やっても
毎度苦労する
昨日、お昼の出前のお兄さんが
「綺麗ですよね」と 餌に群がるお前達を見てうっとりしていた
そう、
お前たちは みんな綺麗なんだよね